決断が未来を左右する!留保水準の罠
東京の結婚相談所Bridalチューリップです。
2035年の生涯未婚率推計では、男性の29%(約3人に1人)、
女性の19%(約5人に1人)が生涯独身という結果が出ています。
経済学では、出会いの機会が多くなるほど、
結婚が難しくなるという説があります。
それはなぜか?
この説を分かりやすくした実験が、以前テレビで放送されていました。
その実験というのが、
【10種類のカレーを順番に味見して、ベストのカレーを選ぶ実験】。
この実験には、2つのルールがあります。
◆実験ルール1
選択したカレーしか一生食べられないという想定。
◆実験ルール2
食べた直後のみに選択する。
※全て食べてから決めることはできない。遡ってこのカレーが良かったはNG。
皆様お察しの通り、こういった後戻りできない状況になると、
人はここ一番の決断が難しくなってしまうのです。
途中で美味しいカレーに出会っても、人は
もっと美味しいカレーがあるのでは?と、つい意思決定を延ばしてしまいます。
この実験の目的は、意思決定がキチンとできるかどうかを調べること。
実際の番組では、結局最後の10皿目まできてしまい、
好みではないカレーを選ばなくてはならない人もいました。
つまり…
・チャンスが多ければ多いほど、次があるかもしれないと期待水準を高くする。
・数が多いほど妥協せずに追い求める。相手に求める基準が高くなる。
これを留保水準と言います。
留保水準とは、取引の際に 「この値段だったら売らない」、
「このぐらいの品質なら買わない」というように、取引をとどめる水準のこと。
普通の言葉にすると、「OKライン」です。
出会いが多いと分かっていると、意思決定が難しくなり、OKラインが高くなります。
つまり、どんどん結婚が遅れてしまう、という考えられるのです。
ベストパートナーの見つけ方!
今まで10人の交際の方がいましたら、3.7人!つまり4人目からが勝負!と言われています。
経済学の「3.7人目までは見送る」という法則では、カレー実験と同じルール内容で、
10人の中からベストな方を選ぼうとすると、1人めで選ぶと10%、2人めで選ぶと28%。
グラフ化すると、上昇カーブを描き、
3.7人目でピークになって以降下がるという結果が出ているのです。
4人目以降で過去お付き合いした方より良い人が出てきたら、決めるという事です!
何人を見送れば最適な人を選べるのか。
10人だと4人目、100人交際できるお相手がいる方だと、37人は自動的にパスして、
37人の中で最高の人を超える人に出会った時に、結婚相手を決めるのが1番の戦術となります。